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Channel: スポーツナビ+ タグ:人的補償
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今更プロテクト考①楽天のプロテクト術

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まあこんなのを書くのも今更だが。西武からFAした岸を楽天が獲得。それに対して楽天が提示したプロテクトリストに対し、西武は金銭補償を選択。推定年俸2億2500万円だった岸は、西武ではAランク。金銭補償ならば8割の1億8000万円、人的補償を選ぶなら1億1250万円+選手1人。約6750万円に値する選手がいなかったという事か、という意見も散見された。プロテクトリスト提出当時の楽天の支配下選手は、昨季の支配下選手70人から戦力外(育成落ち含む)、引退(戦力外からの引退含む)を合計して18人が抜けて52人だった。そして、その52人の中に外国人が4人。ウィーラー、ペゲーロ、アマダー、ミコライオ(ミコライオはその後自由契約として放出)。そこに戦力外から獲得した細川を支配下に加えても、日本人選手(フェルナンドはブラジル人だが、日本の大学でプレーしドラフトを経由したため日本人扱い)でリストに入れる必要のある選手は49人だけ。戦力外や育成落ちを上手く活用し、支配下の日本人選手を圧縮していた。その中で、西武が求めるタイプの選手をプロテクトしてしまえば、金銭補償と人的補償の間で6750万円を選ばせるのはさほど難しくは無かっただろう。個人的にリスト入りしたであろう選手を予想するならばこの辺りか。投手 15 則本、塩見、戸村、福山、松井、美馬、辛島、青山、金刃、森、安樂、小野、西宮、古川、小山 (プロテクト漏れ:濱矢、釜田、石橋、宮川、武藤、大塚、入野、菊池) 捕手 3 嶋、足立、細川 (プロテクト漏れ:小関、伊志嶺、下妻、堀内) 内野手 5 藤田、今江、茂木、銀次、内田 (プロテクト漏れ:西田、三好、村林、阿部、中川、吉持) 外野手 5 オコエ、松井、岡島、島内、聖澤 (プロテクト漏れ:福田、枡田、フェルナンド) 根拠としては、①投手西武が求めるであろう選手は投手と予想。主力を固め、あとは若手中心にプロテクト。トレード直後の小山はまずプロテクトされただろう。②捕手西武には炭谷がおり、また、辻監督が森を捕手として鍛える事を明言している。バックアップとしても岡田がいる為、捕手を無理に取りに行く理由がないので、ここは多少薄くても問題無いと思われる。細川は獲得直後の為、恐らく入れていたであろうと推測。嶋は正捕手、足立は第二捕手である為、ここは外せない。③内野手今江を一年でリリースするとは思い難いのでリスト入り。銀次、藤田、茂木は主力なので外す理由が無い。内田は期待の大砲候補となり得る好素材。また、西武の内野陣にはメヒア、中村、浅村、山川と大砲が揃う。欠点とも言えるドラフトで社会人トップクラスの守備力を誇る源田を獲得しており、その他にも呉、永江といったメンバーもいる為、ここもさほど強く狙うポジションではないと予想。そして、西田や阿部では西武の他の遊撃手候補とも性質が被る為、避けると考えられる。三好も魅力的ではあるが、6750万円と天秤にかけるにはまだ弱いか。④外野手秋山、栗山が磐石。昨季盗塁王の金子も外野に転向し、さらには俊足・好守の高卒外野手・鈴木も獲得している。バックアップ候補としても大砲型の坂田、アスリートタイプの木村、昨年二軍で急成長を見せた愛斗も控えており、ここも強く狙うポジションではない。松井稼頭央が漏れていれば将来の指導者候補などとして獲得する意味は大きいだろうが、同様の理由から楽天が外すとは思えない。以上から、投手以外の選手を狙う可能性の薄い西武相手にプロテクトするならこのような感じになったと思われる。言い方は悪いが、目先の6750万円という大金を捨てるに値する選手はプロテクトの28人以内で事足りた、故に西武はそれを捨てるリスクを選ばなかった、というのが私の意見。もう1つは西武は親会社も含め金銭面のやり繰りに手こずっており、故に金銭を選んだとも考えられるが・・・。勿論、この予想から漏れた選手にも、取れば美味しい選手はいる。(個人的には濱矢、下妻、吉持等) 吉持は俊足、強肩もあり、守備が安定すればセカンド、ショートとしては非常に大きな戦力となるだろう。下妻にも、嶋や足立を脅かす選手になってもらいたい選手。村林、堀内、福田、フェルナンドも期待の若手である。

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